高気密・高断熱
今回は断熱等級5・6・7について説明したいと思います。
2022年4月までは断熱等級4が最高等級でしたが、世界の住宅断熱性能に比べ低いため新たな等級が新設されました。
断熱等級5・6・7と追加された性能について、どのような違いがあるか、誰でもわかりやすく説明したいと思います、データーを探すと断熱等級5.6.7とHEAT20G1.G2.G3と表示が色々と出てきますのでUA値が断熱等級5とG1で0.04違いますが、だいたい同じとして等級に合わせて見やすくしてみました。
断熱等級5はZEH・長期優良住宅の断熱基準ですので、最低限の断熱基準として考えておきましょう。
断熱等級やUA値の数字ではわかりにくいので、生活の中でどのように感じるか室温で表現しているデーターが少ないのですが、探しましたので参考にしてください。
HEAT20.G2でのデーターでUA値違いますが、暖房期6地域での最低室温おおむね13℃を下回らないと言われています、(平成28年は断熱等級4です)
下記参照
出典:HEAT20 外皮性能グレード/2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会公式サイト
上の表ですと性能よくても寒いと感じましたので、具体的でわかりやすい国土交通省の資料で説明したいと思います、
(平成28年)断熱等級4 最寒日における最低室温です、(無暖房)おおむね8℃を下回らないと上記表にありますが平均値ではおおむね良いと言うことでしょうか?
最寒日でのG2(断熱等級6)でおおむね13℃を下回らないの表記ですが、こちらもやはり下回る部分もあります。
こちらは断熱等級4で連続空調(和室+LD)での室温変動です、浴室、洗面室などももう少し暖かいと理想的です、室温18℃を下回る部屋が多いです。
連続空調で1階と2階に各1台エアコン配置でのシュミレーションです、18度を下回る部屋も少しありますが、G2(断熱等級6)で連続空調を採用すればおおむね18度で快適そうです。
断熱等級4から断熱等級6にする断熱コストアップ70万円は(外部建具+内断熱強化)10年程度で償却が可能で室温18℃以上の快適な暮らしを実現できるようです。
出典:国土交通省ウエブサイト「第2回脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等の在り方検討会」(2021年4月28日)竹内昌義「提言資料」より一部抜粋
G3(断熱等級7)の資料がありませんでしたが、予算があれば無暖房でおおむね15℃を下回らない、連続空調で18℃以上になり温度むらの少ない仕様が今後スタンダードになるかと思われます。
断熱等級・UA値などは設計で求められる数値ですが、現場施工精度で変わる気密性能も大切ですのでぜひ下記ページも参考に見てください。
下記資料・室温18度以上について説明してある国土交通省の資料です、高断熱住宅が発病や介護予防血圧も下がるそうです参考にして下さい。
下記画像クリックすると34ページあります。
出典:住宅の温熱環境と健康の関連 - 国土交通省
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