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2019.11.12

住宅メーカーの価格(裏事情)

◆大手住宅メーカーの住宅価格、大解剖!

地元工務店の住宅価格と比較すると、大手住宅メーカーはかなり高いです。
工場で大量生産しているのに、なぜ、高いのでしょうか?
それには、こんな理由があるのです。

下のグラフは大手住宅メーカー8社が公表しているIR情報を元に試算した、
大手ハウスメーカーの建築工事費の内訳です。

大手住宅メーカーの原価は「実質工事価格」と「下請けマージン」を足した価格になります。
売上価格の78%が原価を占めるので、粗利は22%になります。

このグラフの項目をご説明します。

【実質工事価格】‥‥‥実際工事に掛かる費用です。

大手住宅メーカーは、「下請け工務店」に住宅工事を丸投げします。そして、実際にその工事するのは、さらにその下の「孫請けの工務店」です。

実質工事価格は、「孫請け工務店」の原価に当たります。

【下請けマージン】‥‥大手住宅メーカーは住宅を販売するだけで住宅の工事ができません。そこで、「下請け工務店」に住宅工事を丸投げします。 そして更にその下の「孫請け工務店」にその工事を投げ、 「孫請け工務店」が各専門業者を手配し工事します。

それぞれがマージンを取るので、いらない費用がどんどん増えてしまいます。「下請け工務店」への発注価格が、大手住宅メーカーにとっての原価となります。

【営業経費】‥‥‥‥‥大手住宅メーカーは沢山の営業マンを抱え、人海戦術で住宅の受注を獲得していきます。

その大量に抱えている営業マン達や営業に関わる人員の給料や福利厚生費、販売促進費などが、これに当たります。

【研究開発費】‥‥‥‥住宅の商品開発のために、大手住宅メーカーは毎年、研究開発費として、何十億円もの投資をしています。

更に研究開発に関わる人員の給料や福利厚生費なども必要になります。

【モデルハウス】‥‥‥ 大手住宅メーカーは日本全国に、建築費約1億円ぐらいする豪華なモデルハウスを持っています。

そしてモデルハウスのほとんどが5年もすると建て替えます。そのモデルハウスの償却費や住宅展示場への出展料、光熱費や維持費に毎年何千万もの費用が掛かります。

【広告宣伝費】‥‥‥‥ゴールデンタイムに放映されるテレビコマーシャル費、新聞のフルカラーの一面広告費、雑誌広告費などです。

最近、住宅業界は法改正や不況などのあおりを受けて、大手ハウスメーカーはどこも苦戦を強いられています。そのため、広告宣伝費をかなり抑えているようです。それでも、売上の2%ほどは費やしています。

【会社運営費】‥‥‥‥直接住宅販売にはかかわらない員の人件費事務所、車両、その他設備等、会社を運営していくのに必要となる費用です。

大手住宅メーカーの粗利は20%強ですが、広告宣伝や営業経費などに掛かる経費が比較的多くを占めています。また、工事を下請けに丸投げするので、余分なマージンが発生します。その分が地元工務店と比較すると、価格が高くなってしまう主な要因です。